東のエデン
一言で感想を述べると、もの凄く何かが「足りない」、そんな作品。
説明がない、または不十分な箇所が多分に存在しているので、最低でも2度は見ないと理解できそうにありません。
ぼーっと見ているとまず間違いなく置いていかれます。
そして、アニメ全11話を見終わっても頭に疑問が残る。
黒幕は? 結局そのあとどうなるの?
これはよくあることと言えばそうなのですが、残りすぎるというのが正直な感想です。
ただ、それが魅力のひとつとも言えるのかもしれません。
視聴する人にバックグラウンドや細部を想像させるという意味ではいい手法です。
先述の秒速5センチメートルと違って、アニメをアニメとして見るならアリな表現もあります(全裸の主人公が、見ず知らずの人にお願いして服を借りる。それもずいぶんあっさりと貸してくれます。現実ではありえないやりとり)。
後日談となる映画までをワンセットとするなら、これらもスッキリするのかもしれません。
実はあの違和感のあったシーンには意味があったんだ、みたいな感じで。
主人公が日本を変えるために選ばれた12人のひとりで、過去の記憶をなくしていながらも、己の中に確かに存在する正義とともに歩んでいくその様は見ていて気持ちがよく、細かい説明がないからこそテンポもいい。
ただ、アニメを全て見終わった現時点では評価ができない。
説明がないがゆえに、そこをどうやって補完していくのかが気になります。
やはりひとつの作品として評価するには映画を見る必要があるのでしょう。
映画を見なければいけないと思わせることに成功しているので、マーケティングとしては成功しているのではないでしょうか。
あとは映画を見て、「結局、何もわからなかった」という結果にならないことを祈ります。
(完)
0 件のコメント:
コメントを投稿